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女性社員の管理職志向(定性調査2013)報告書

2014年1月22日

調査の背景:

日本でのダイバーシティ&インクルージョン推進活動における最優先課題は「女性の活躍推進」だと考えることが主流となっている。企業の女性に対する期待も高まり、企業の中で女性が意思決定にかかわる機会も増えている。ところが、過去の採用数不足や20代後半/30代前半(結婚や出産)での離職などを起因とする女性社員の絶対数の不足、そして、未だに強く残る“家庭での伝統的男女役割分担意識”や“長時間労働や責任の増大を避ける女性社員の意識”、また、彼らの“継続就労を支援する環境整備の遅れ”が女性管理職登用の課題となっていると思われる。

調査の探索エリアと実施時期:

本調査では、インデプス・インタビュー手法を用いて女性ビジネスパーソンの深層意識をさぐり、セルフ・エスティームとの関係分析を通して、企業が女性管理職を増加させるために理解するべき根本的な課題を浮き彫りにする。主要な探索エリアは;

  1. 現在の生活での、仕事とプライベートに対する比重や価値観
  2. 女性ビジネスパーソンの管理職志向の有無を育む背景や理由
  3. 管理職志向とセルフ・エスティームの相関関係

上記、3領域の分析から女性管理職登用を妨げる真の課題が、女性が求めるライフスタイルから来る優先順位の問題なのか、或いは、従来型男性社会のモラルの中で醸成された企業(上司)が描く既存の管理職像(リーダーシップ・スタイル)の問題なのかなど、“管理職志向を左右する要因”を解きあかす。

調査対象者&サイズ:

この調査は企業に働く女性社員、20代後半~30代前半の一般女性社員(係長職まで)を対象として、市場調査会社、(株)ユーティルの定性調査部門の管理のもと、2013年11月5日~14日に実施された。過去に実施した量的調査では、調査対象者層で前向きな管理職志向(“将来管理職になりたい“)を示したのは少数派(20%強)であったが、今回の定性調査(インデプス・インタビュー)では彼らの意識の背景を十分に探るために、24名の対象者を以下の様な区分で割り付けして実施した: